超正常刺激って知ってました?
すごく正常な刺激ではなくて、正常な刺激を超える刺激のことです。
元々生物学的な用語で、例えば下のヴィレンドルフのヴィーナスのような、実際には存在し得ない体型に、性的な興奮を感じてしまう。これが性的な超正常刺激です。
多分、多産の象徴としての豊満な体型なのでしょうが、土器時代の当時こんな体型の人がいたとも思えませんし、さらに健康的でもないため、現実の多産とは結びつかず、理論的には萎えるハズ、にもかかわらず(多産に起因する)性刺激を受け取ってしまいます。
■昆虫は更に超正常
■ビール瓶に発情しすぎて、あやうく絶滅の危機となったニセフトタマムシの本当にあった話 : カラパイア
昆虫ではさらに支配的で、例えば、上のオーストラリアタマムシは、ツルツルテテカテカで、自分より大きなメスに性刺激されるため、写真のビール瓶に恋い焦がれて格闘し息絶えるんだそうですよ。
(このタマムシの行動は、Gwynneと同僚のDavid Rentzイグノーベル賞によって知られるようになりました。)
■アニメは超☆正常
一方ボクらみたいにアニメやフィギュアに興奮する方々がるわけですが、平たい目で見たら、生殖不能ゆえ不合理な恋愛ですが、超正常刺激で考えれば、ちゃんと性的な興奮を得てるわけです。
アニメやフィギュアに恋するのは、それが、性刺激を取り出して純化して創りだされてる故に、当然なんです。巨乳で、ウエストが細くて、目が大きくて、ツルツルで、優しい物腰の、アニメの造形は超正常刺激の塊なんですね。
少なくとも供給側も需要側も、ビール瓶の様な悩ましい超正常な刺激を追い求めてるわけです。
ボクは、アニメに恋するのは、一種の進化ないし、文化の深淵化だと考えてたんですが、案外本能的な反射だったのかなぁと。(本能を前提としてるから文化として浅いとは考えてませんが。)
■超正常刺激を供給する進化!
超正常な相手に、異性が興奮するなら、もう一方の性は、超正常刺激を与える様な異常なところまで進化する例もあります。
上の、キジがその例です。
こんな風に、オスメスの差が大きくなることを性的二形に分化する。と言うわけです。
■ロリコンは、現人類として正常!
前から、なぜロリコンがあり得るか?疑問だったんです。平たく考えれば、幼女は生殖不能なので不合理なんですが、超正常刺激で考えると、なんか納得しかけてます。
と、言うのは、我々現人類は、他の類人猿に比べて体中の毛が薄いなどネオテニー(幼体の特徴を残す)的ですよね?
ひょっとすると、この傾向は、他の類人猿と(ひょっとするとネアンデルタール人やクロマニヨン人とも)種として分化する際に、アホロートル的であること
たとえば、胸に毛が生えてないとか、すね毛がないとか、に超正常刺激を得る種(つまり、ロリコン)だったから裸猿に進化したのかもしれませんよ?
ヒトの性的二形が広がって、メスがよりネオテニー的になってるのも、これで説明できるかもしれません。
一般に人は若いメスを好み、他の類人猿はある程度歳をとったメスを好むので、傍証にはなってる?
■女性が金持ちに興奮するのも
女性が相手の年齢を顧みずに金持ちに恋をしてしまうのも、極端な裕福さが超正常刺激になってるのかもしれませんね。