あちゅむち「最弱ギャルはイきづらい!」が面白かった
今日は、もう何年かぶりで、マンガを表紙買いした。
「真性ヤラレマン♀伝奇」というあおりに引かれたからだ。
= 白痴痴女系純文学?
白痴系痴女、sexでしか人間関係を作れない強くない阿素湖素子純文学
表紙のようには怖い話ではないです。
昔 畑中純かつげ義春か忘れたが「若くない娼婦が雨の中、抱いてくれ!抱いてくれ!と泣き叫んで潰える」みたいなマンガがあったが、その手合のマンガです。
もう少し茶化したものなら、小本田絵舞や小林少年、天竺浪人あたりで読んだ覚えもあるが。茶化さなさは、黒咲練導あたりが近いか。
バッドエンドではないが、ハッピーエンドでもない。それほどの読後感が暗くない絶妙のバランスがあるのは、打ち切りだから。というわけでもなさそうだ。
= 打ち切り?
そう、ストーリー上はここで終わっても良い用にできてるけど、膨らませた枝をかいしゅうしてなくて、悶々します。一コマ回想の入る学生時代やバイト先ママとの関係も見たかった。
= 絵
絵は正直荒れてると思う。作者のpixivの絵も、他の2冊の絵を見ても、もっと魅力的に見える。あるいは紙向きの絵に直してないのか?よくわからない。
= 構成
各話ごとに、時間を遡上する構成は、エロ漫画では珍しい。主人公 穴太 四季美(あのう しきみ)が、いかにしてこの様な人間になったのか、あの人はだれだったの?というの疑問を順に解説するようで面白い仕掛けだった。多分本来は話の前半で枝の回収が終わって、後半からは結論になだれ込んだのでは?と思われる。
= これが最後か?
自分はあまり買わなくなって久しい。面白いマンガが減ったより、シュリンクラップで立ち読みできなくなったのが原因だと思う。地震直後、元ザコンにKブックスがあって、見本誌があった時は、ひさしぶりに買ってたと思う。もう、中が見える様にもどることはないだろうから、多分これが、最後の自分が見つけた面白いマンガになるだろうと思う。もうちょっとメディア露出があれば評価されただろう。もったいない。
続刊が出れば買うけど、無理だろうなぁ。
今漫画界は、第二次貸本時代なのかもわからん